「片づけを始めても途中で疲れてやめてしまう」
「休みの日に一気にやりたいけれど、結局ダラダラして終わらない」
1日で片づけを終わらせたいというご相談を、よくいただきます。
片づけを1日でやり切るには、事前の準備や時間の区切り方、判断のコツを知っておくことが大切です。
この記事では
- 片づけを短時間で進めるための準備の方法
- 1日で片づけを終わらせるタイムスケジュール
- 判断につまずかないための考え方
- 最後まで走り切るための工夫
を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
片づけを1日で終わらせるためには準備が大事

片づけを短時間で終わらせるには、作業に取りかかる前の準備が欠かせません。
- なぜ片づけに準備が必要か?
- 必要な道具をそろえる
- 集中できる環境を整える
について解説します。
なぜ片づけに準備が必要か?
効率的に片づけをするコツは、準備です。
準備が整っていないと、途中で手が止まり、挫折しやすくなります。
たとえば
- ゴミ袋がない
- 次はどの箇所を片づけるか決めていない
という状態だと考える回数も増えるので、すぐに疲れてしまいます。
前日までに準備をしておきましょう。
必要な道具を用意する
まずは、最低限の道具を用意しましょう。
道具を探す手間が省け、迷いも減るので、集中して片づけができます。
- 45Lのゴミ袋を10枚
- タイマー
- 掃除用ウェットティッシュ
- 収納ボックス
など、使いそうな道具は片づけが始まる前に、セットにして置いておきましょう。
片づけに集中できる環境に整えよう
片づけは「環境づくり」も大切です。
テレビなど、映像を流しながら片づけをすると、気が散ってしまいますよね。
しかし、なかにはBGMを流しながらだと片づけがはかどる人もいるので、一概に無音がいいとは言い切れません。
自分にとって片づけやすい環境を見つけ、前日までに整えておきましょう。
1日で片づけを終わらせるためのタイムスケジュール

片づけを1日で完了させるためのタイムスケジュールを作りました。
時間が決まると迷いが減るため、想像以上の速さで作業が進められます。
もちろん、人それぞれ部屋の大きさや時間の都合があるので、目安として見てください。
- 9:00〜10:00 捨て活タイム
- 10:00〜12:00 仕分けタイム
- 13:00〜15:00 収納&掃除タイム
くわしく解説します。
9:00〜10:00【捨て活タイム】:勢いをつけてスタート
朝は頭がさえて、片づけがはかどる時間帯です。
最初の1時間でモノを減らすと、勢いがついて、片づけが一気に進みます。
古新聞、期限切れの食品、壊れた雑貨など「明らかに不要なもの」から手をつけましょう。
達成感が得られるので、あとの作業もスムーズに進みます。
10:00〜12:00【仕分けタイム】:使う?使わない?を判断
不用品を減らしていくと、残すモノと手放すモノの基準が見えてきます。
明らかな不用品を捨てたら、次は、残すかどうか迷うモノを整理しましょう。
- 3ヶ月使っていないモノ
- 同じ機能のものが2つ以上あるモノ
など、自分なりにルールを決めると迷いません。
午前中の頭も体も元気なうちに、判断をしてしまいましょう。
13:00〜15:00【収納&掃除タイム】:使いやすさ重視で配置
午前中でモノの整理を終わらせ、午後は収納と掃除の時間にあてます。
モノの配置の基本は「使う場所に使うモノを置く」です。
とくに、毎日使うモノは取り出しやすい場所に収納しましょう。
- テレビのリモコンはリビングのテーブルや引き出し
- エアコンのリモコンは部屋のドアの近くに壁掛け
収納する前にサッと掃除すると効率がいいので、収納と掃除はセットで行いましょう。
片づけを1日で終わらせるコツは要不要の判断

片づけがつまづきやすいタイミングは、モノを判断するとき。
判断に迷うモノが連続すると、挫折しやすくなります。
判断の軸を整えるためのポイントは3つです。
- 迷ったら保留ボックスに入れる
- 「思い出の品」は残してもOK
- 高かったモノへの気持ちの整理法
くわしく見ていきましょう。
迷ったら保留ボックスに入れる
1日で片づけをやり切るためには、保留ボックスを用意しましょう。
捨てるか残すかで10秒以上迷ったら、保留ボックスに入れるようにすると、片づけがどんどん進みます。
つまり、収納するのは確実に残すと決めたモノだけ。
保留ボックスに入れたモノは、1ヶ月経ったら再度見直して、捨てるか残すか決めます。
片づけのときは、迷う時間に10秒以上使わないようにしましょう。
「思い出の品」は残してもOK
子どもの作品や、おじいちゃんおばあちゃんからのプレゼント……。
思い出の品は、無理に捨てなくても大丈夫です。
その代わり、思い出用のボックスなどを用意して、あとで見返せるようにしましょう。
見返して、昔を思い出すという時間も、大切な時間です。
思い出の品の片づけ方は、下記の記事でもくわしく解説しています。
高かったモノ=捨てられない?気持ちの整理法
高いモノほど捨てるのに抵抗がありますよね。
しかし、高価なモノでも使わなければ、ただの「モノ」です。
気持ちの整理がつかないなら、メルカリやリサイクルショップなどに売って、本当に使ってくれる人のところへ届けましょう。
使わない自分のところに置くよりも、活用してくれる人のところにいるほうが、モノも幸せです。
「もうムリ…」を防ぐ!片づけを1日で終わらせるためのヒント

片づけを1日でやり切るには、疲労や集中力のコントロールが大切です。
休憩を入れるタイミングややる気を途切れさせない工夫を3つ紹介します。
- 休憩タイムもタイムテーブルに入れる
- 疲れたら「ビフォーアフター」を写真で見てモチベを上げる
- 完璧を目指さず達成感を感じる
くわしく見ていきましょう。
休憩タイムもタイムテーブルに入れておこう
片づけは、想像以上に疲れます。
捨てるか残すか、判断をするだけで疲れてしまう人もいます。
そのため、タイムテーブルを作って、休憩タイムを設定しましょう。
ぶっ通しで作業をすると、途中で挫折する可能性があるからです。
たとえば、2時間作業→15分休憩というサイクルにするだけで、後半の効率も落ちにくくなります。
頑張るためには「あえて休む」時間も必要です。
片づけと疲労の関連性は、こちらの記事で解説しています。
疲れたら「ビフォーアフター」を写真で確認してモチベUP
1日片づけをしていると、モチベーションも下がりますよね。
やる気が落ちたときのために、ビフォーアフターの写真を撮っておきましょう。
1ヶ所ずつ、片づける前と後の写真を撮ります。
視覚的に成果がわかるので、脳が「もっとやりたい」と前向きに働きはじめます。
やる気が落ちてきたら、自分の頑張った成果を確認しながら乗り切りましょう。
完璧を目指さず達成感を感じる
1日で片づけを終わらせたいなら、完璧を目指してはいけません。
最初から完璧を目指すと、細かいところが目について、終わらなくなります。
「8割くらい片づければOK」
くらい目標は緩くしておきましょう。
小さな達成を認めながら、無理のない目標を立てることが、最後までやりきる秘訣です。
1日で片づけを終わらせると暮らしがラクになる
片づけは、部屋をきれいにするだけでなく、心と毎日の流れをととのえる時間です。
準備をして、流れを決めて、モノのいる・いらないを見きわめれば、1日でかなりキレイな部屋になるでしょう。
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