「本棚から本があふれてしまい、どうしようもできない。」
「手放すべきだとわかっていても、愛着があって捨てられない。」
本を手放せないという人は多いのではないでしょうか?
知識や物語への敬意があるからこそ生まれる悩みであり、決して悪いことではありません。
今回は本への愛着を大切にしながら整理する4つのステップをご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
片づけで本の整理をするステップ 1.今の本棚を見渡してみよう

本棚の整理は、現状を正しく把握することから始めましょう。
自分にとって本当に必要な本を見極める、大切なステップです。
現状を知るためのコツを紹介します。
- 本棚の写真を撮るだけで、気づきが生まれる
- 一か所に集めて「全体量」を把握しよう
- よく使う本と使わない本を分けてみる
くわしく見ていきましょう。
本棚の写真を撮るだけで、気づきが生まれる
まずは今の状況を客観的に確認しましょう。
最も手軽なのは、本棚をスマートフォンで撮影してみることです。
目で見ていると、「いつもの風景」に見慣れてしまい、本がどれだけ溜まっているかに気づきにくいですよね。
でも写真にすると、一歩引いた目線で見られるので、「想像していたより多い」などといった発見が得られます。
一か所に集めて「全体量」を把握しよう
次は、家中に散らばっている本を一か所に集めましょう。
寝室、リビング、キッチン、トイレ、押し入れ……。
本棚以外にも本が散らばっていませんか?
一か所に集めると
「自宅にはこんなに本があったのか」
と驚く人も多いでしょう。
今の自分が持っている量を、きちんと知ることが大事です。
よく使う本と使わない本を分けてみる
本を一か所に集めたら、次は使用頻度で仕分けをしてみましょう。
- 1年以上、手に取っていない本
- レシピ本だけど、一度も活用していないモノ
- いつか読みたいけど、まだ読んでいない本
「実際には使っていない本」は、手放してもまったく支障がないケースも多いです。
片づけで本の整理をするステップ 2.ジャンルで分けて「今」の優先度を知る

現状を把握したあとは、本を分類して重要度を判断していきます。
本をジャンルごとに整理すると、今の自分に必要かどうかを見極めやすくなります。
本の優先順位を明確にする、3つの方法をご紹介します。
- ジャンル分けで「読む目的」を再確認する
- 優先度を可視化する
- 「いつか読む」をなくすためのルールを決める
くわしく見ていきましょう。
ジャンル分けで「読む目的」を再確認する
次は、本をジャンル別に分けてみましょう。
- 小説
- ビジネス書
- 子育て・教育本
- 趣味本
- エッセイ
ジャンル分けをすることで
「この本はどんな目的で買ったのか?」
が明確になります。
そして、目的があいまいな本ほど、手放しやすくなります。
とくに育児本や資格の本のように「昔は必要だったけど、今はいらない本」というのもありますよね。
今の生活に必要かどうかで、持ち続けるか判断しましょう。
優先度を可視化する
次に、それぞれの本に優先度をつけましょう。
マークをつけるとよりわかりやすくなります。
例えば、星マークをつけるなら
★★★…絶対に残したい
★★☆…できれば残したい
★☆☆…処分しても困らない
このように可視化することで、客観的に本を見ることができるので、判断しやすくなります。
★1を「処分候補」、★3を「宝物」と考えるほうがわかりやすい、と感じる人もいます。
優先順位を明確にすることで、今の生活に必要かどうかがわかりやすくなるでしょう。
「いつか読む」をなくすためのルールを決める
本は、食品のような賞味期限がないので、読まないまま手元に残しておきがちです。
いわゆる「積読(つんどく)」のような状態になってしまいます。
しかし、「いつか」はやってきません。
半年間読まなかった本は、1年後も2年後も読まないままでしょう。
そのため、自分なりの手放すルールを設けることが効果的です。
たとえば
「1年間読まなかった本は、一旦手放す」
など期間を決めるのです。
時間が経ってしまうと、思いのほか読む意欲が薄れてしまうこともあります。
自分なりのルールを作ると、整理もラクになります。
「いつか読むかもしれない」への対策方法は下記の記事も参考になります。
片づけで本の整理をするステップ 3.迷う本は保留BOXに入れてOK

手放す決心がつかない本は、無理に処分する必要はありません。
「保留」してもOKな状態を作ると、整理の手を止めずに片づけを続けられます。
気持ちよく整理を終えるためのポイントを2つ、ご紹介します。
- 無理に決断しないのも「片づけ上手」
- 保留BOXは期限を決めて設置しよう
くわしく見ていきましょう。
無理に決断しないのも「片づけ上手」
「手放すべきか、どうしよう…」
どうしても迷う場合は、無理に処分する必要はありません。
迷う本だけを保管する「保留ボックス」を作りましょう。
今決められなくても、半年後、判断ができるかもしれません。
気持ちに余裕も生まれます。
保留ボックスは期限を決めて設置しよう
保留ボックスを作ったら、
3ヶ月後に見直す
など、期限を決めることが大事です。
カレンダーなどに書き込んで、忘れないようにしましょう。
実際に
「3ヶ月後に見返して、半分手放せた」
という人もいらっしゃいます。
期間を空けるだけで、思いのほかすんなり決断できる場合も少なくありません。
片づけで本の整理をするステップ 4.「手放す本」に感謝しながら送り出す方法

役割を終えた本を手放す行為に、罪悪感を抱く必要はありません。
本を送り出すと、心にも余白が生まれ、次の出会いを受け入れる準備が整います。
感謝を込めて本とお別れをするためのポイントを2つ、ご紹介します。
- 本を「手放す」ことは悪いことではない
- 最後は「ありがとう」と言って手放す
くわしく見ていきましょう。
本を「手放す」ことは悪いことではない
本を手放せない人の中には罪悪感を持っている人もいます。
こんなに感動を与えてくれた本なのに…
学生時代、必死に読んで勉強した辞書だから…
しかし、本を手放すことは、決して悪いことではありません。
読み終えた本は、あなたの中に知識や記憶という資産として残っています。
また、リサイクルショップや古本屋などに売ることで、別の人にも価値を届けられるかもしれません。
手放すことに罪悪感を持つ必要はありません。
最後は「ありがとう」と言って手放す
どうしても手放しにくい人は、本に「ありがとう」と声をかけてから処分してください。
「この本のおかげで、あのとき救われた。」
「この本と一緒に、楽しい時間を過ごせた。」
気持ちを込めて送り出すと、不思議と後悔も不安も消えていきます。
前向きに手放すと、気持ちもスッキリし、新たな本との出会いも生まれやすくなります。
本を手放した先に広がる、新しい暮らし
もう読まない本を手放すことで、本当に大切なことに集中できる暮らしが手に入ります。
- お気に入りの本だけが並んだスッキリした本棚
- スッキリ部屋で、心地よく楽しむ読書の時間
きっと、あなたの「暮らし」をさらに豊かにしてくれるでしょう。
でも、どうしても片づけが進まない人は整理収納学園へ入学しませんか?
一緒に片づけを頑張る仲間ができたり、プロの整理収納アドバイザーに相談ができたりします。
あなたの入学をお待ちしております!


