片づけにマインドって重要?整理下手な人が抱えている思い込みを解説

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「片づけたいのに、なぜかやる気が出ない」

「片づけの本やノウハウを試しても、結局続かない」

実は、あなたの「マインド(無意識の思い込み)」がブレーキをかけているのかもしれません。

「私は片づけが苦手な人間だ」という自己イメージや、「片づけは完璧にやらなきゃ」という価値観が、無意識に行動を止めてしまうことがあるのです。

この記事では

  • マインドが片づけにどう影響するのか
  • 片づけが苦手な人によくある思い込み
  • 思い込みの書き換え方

などを解説します。

ぜひ、参考にしてくださいね。

なぜ片づけにマインドが重要なのか?

なぜ片づけにマインドが重要なのか?

ビジネス本などでよく目にする「マインド」という言葉。

実は、片づけとも深く関係しています。

片づけは本来シンプルな行動です。

  • 使うモノを残す
  • 使わないモノを手放す

2つを繰り返すだけで十分なはず。

ところが、マインドが行動を止めてしまう人が少なくありません。

くわしく解説します。

「マインド」とは無意識で行動を選ぶ基準にしている考え方

マインドとは無意識に行動を選ぶ基準となる考え方です。

単なる感情ではなく、次のような要素を含みます。

  • 価値観
  • 信念
  • 無意識の思考習慣

これらが心の奥で作用し、日常の行動を左右します。

片づけられないマインドが強いと

「私は片づけが苦手な人間だ」

「モノを持っている方が安心だ」

といった思い込みに支配されます。

そのため、片づけの本を読んでも行動に移せないことがあるのです。

「自己イメージ」によって片づけを止めてしまうこともある

自己イメージが原因で片づけられない人もいます。

典型的なのが「私は片づけが苦手だ」という思い込みです。

子どもの頃に親から

  • 「なぜ片づけられないの?」
  • 「ほんとうにだらしのない子ね」

と繰り返し言われると、

「私は片づけができない、だらしない人間だ」

と信じ込んでしまいます。

幼少期に刷り込まれた自己イメージは、大人になっても行動を縛ります。

思い当たる人は、無意識の思い込みが片づけの手を止めているのかもしれません。

刷り込まれた思い込みは変えられる

子どもの頃に刷り込まれた自分のイメージは、書き換えることもできます。

脳は「信じていること」に沿って行動する性質があります。

新しい体験を重ねることで、「信じていること」の再構築をするのです。

再構築の第一歩は、自分では当たり前と思っていることを、少し疑ってみること。

そして、小さな成功体験を積み上げること。

たとえば、

  • お財布の中から、必要ないクーポンやレシートを1枚だけ捨てる
  • テーブルの上にある「今日使わない書類」を棚に戻す

数秒でできる行動でも「できた」という体験が積み重なれば、「私は片づけられる人間だ」という自己イメージに変えられなす。

片づけが苦手な人が抱えがちなマインドとは?

片づけが苦手な人が抱えがちなマインドとは?

「片づけが苦手なのは性格のせい」と考えていませんか?

多くの場合、思い込みや刷り込みが原因です。

無意識に抱えているマインドが、片づけの行動を止めてしまうのです。

多くの人がつまずきやすい、3つのマインドを紹介します。

「片づけは女性ならできて当たり前」という社会的な刷り込み

「女性は家庭を担うもの」という風潮が根強い環境で育つと、

  • 「女性は片づけが得意」
  • 「片づけは女性の仕事」

という価値観を持ちやすくなります。

その結果

「完璧に片づけられなければ、自分は女性失格なんだ」

と罪悪感を抱く人もいます。

さらに

「女性だから完璧に片づけなくてはならない」

と考え、片づけの最初の一歩を踏み出せなくなる人も少なくありません。

まずは「女性=片づけが得意であるべき」という価値観を疑ってみましょう。

「片づけができる=立派な人」という考え方

男女問わず

「片づけができる人はエライ」

「片づけができない人はだらしない」

という二極化した思い込みを持つ人もいます。

上記のような価値観があると、罪悪感を背負いやすくなります。

さらに

「どうせ私なんて劣っている」

と否定的な考えに陥りがちです。

自分への否定が強くなると、片づけ自体が嫌いになり、行動が出来なくなります。

片づけで優劣をつける必要はありません。

人としてどうあるかではなく、暮らしをどう整えるかという視点が大事です。

「私は片づけられない人」という自己ラベリング

「私は片づけが苦手」という言葉は、いわゆる自己暗示です。

人は、自分が発した言葉どおりの行動を取りやすくなります。

そのため「できない」「無理」と口にするたびに、言葉が現実を形づくります。

1日5分でも片づけをし、自分をしっかりほめると、少しずつ自己暗示から抜け出せます。

一方で、1日5分でも片づけを続け、自分を評価すると、少しずつ自己暗示から抜け出せます。

自分に貼ったラベルを、勇気を持ってはがしていきましょう。

片づけマインドを書き換えるための3つのステップ

片づけマインドを書き換えるための3つのステップ

自分が抱えている思い込みに気づいたら、次はマインドを書き換える段階に進みましょう。

「書き換える」と聞くとむずかしそうに感じますが、実際にはシンプルです。

思い込みに気づいただけで、マインドが整い、自然と行動できる人も多くいます。

それでも「わかっているのに動けない」と悩む人は、これから紹介する手順を試してみてくださいね。

過去の言葉や体験を客観的に見直す

マインドの書き換えは、過去の体験を振り返ることから始まります。

「なぜ自分は片づけが苦手だと思っているのか」

という問いに、自分なりの答えを出してみましょう。

紙に書き出すと、思い込みをより客観的に確認できます。

客観的に見直すことで、現実と考え方のズレに気づきやすくなり、新しい視点を得られます。

「できた体験」を積み重ねる

考え方のズレに気づいたら、小さな成功体験を積み重ねましょう。

脳は、経験した事実を「自分にとっての真実」として受け入れやすくなります。

「私にもできる」という体験を重ねることで、片づけられるような人になります。

たとえば、財布の小銭入れだけを片づけても十分です。

中身をすべて取り出し、不要なモノと必要なモノを分けてみましょう。

3分で片づけられる範囲から、はじめてみてください。

新しい自己基準をつくる

片づけのマインドを定着させるには、柔軟な考え方が欠かせません。

「SNSで見た部屋のように美しく片づけなければならない」

「毎日片づけると決めたから、1日も休めない」

真面目な人ほどストイックになり、思い通りに進まないと自己否定に陥りやすくなります。

だからこそ、自分の中に新しい基準を持つことが大切です。

「今日はできなかったけれど、また明日やればいい」

と考えられれば、心の負担は軽くなります。

1日休んでも、次の日に再開できれば十分です。

「自分を責めない」と決めることで、片づけのマインドは自然に書き換わっていきます。

マインドが変わると、片づけだけではなく人生も整い始める

マインドが変わると、片づけだけではなく人生も整い始める

片づけのマインドが書き換わると、部屋がきれいになるだけではありません。

精神面でも大きなメリットを得ることができます。

たとえば、次のような変化があります。

  • 選ぶ力(決断力)が身につく
  • 自信が生まれる
  • 家族にも良い影響がある

順番に解説します。

決断力がつく

片づけとは、単なるモノの管理ではありません。

「自分の価値観に沿って、一緒に暮らすモノを選ぶ」という決断の連続です。

片づけを進めるうちに

「何を大切にしたいのか」

「どんな暮らしを望むのか」

といった価値観が明確になります。

片づけられない人になってしまうのは、多くの場合、自分の価値観を優先することを忘れてきたからです。

しかし、マインドが整うと、自分の軸で選べるようになり、決断力が高まります。

優柔不断で人の意見に流されがちな人でも、片づけを通して自分の力で選び取る力を育てられます。

大きな自信が生まれる

「片づけられない」という思い込みから抜け出し、整った環境をつくれると、大きな自信が生まれます。

今まで「だめかもしれない」と思っていた、別のことにもチャレンジできるかもしれません。

モノが減った状態を視覚的に確認するためにも、片づけ前と片づけ後の写真を撮っておくのも効果的です。

環境が整うと心が落ち着き、自信を持って行動できるようになります。

家族にもいい影響が出る

マインドが変わったあなたの姿は、自然と家族や友人にも影響を与えます。

言葉にしなくても、行動や表情が少しずつ変わるので、家族も良い形で影響を受けることが多いです。

とくに子どもにとって、整った環境と心に余裕のある親の姿は、最高の教育になります。

  • 子どもが自然とおもちゃを片づけるようになった
  • 夫が自分から片づけを始めた

などのような変化を感じる家庭も少なくありません。

片づけができないのはマインドが原因かもしれません

片づけが苦手で、どうしても行動に移せない人は、過去の体験や思い込みが原因になっている場合があります。

モノと向き合うということは、過去や自分の心と向き合うことでもあります。

片づけを通じて、新しい自分と出会う旅を始めてみましょう。

 

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一緒に学びながら片づけを進める場で、お会いできるのを楽しみにしています。