「思い出の品があふれていて、片づかない」
「思い入れのあるモノは捨てにくくて、困っている」
片づけの悩みの中でも、思い出のモノに関する問題は厄介です。
うまく思い出と折り合いをつけなければ、前に進めないからです。
今回は
- 思い出の品が片づけられない理由
- 思い出の品を片づけるための手順
- 思い出の品を補完するテクニック
について解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
片づけたいのに思い出の品が手放せない理由

思い出の品を手放せない理由は、主に3つです。
- モノと感情が結びついている
- いつか使うかもしれないという不安
- 捨てることへの罪悪感
詳しく説明します。
モノが感情と結びついている
モノは、記憶や感情と強く結びつくことがあります。
そのため、モノを手放す=思い出まで消えてしまうのでは?と感じてしまい、なかなか捨てられないのです。
- 祖母が使っていた食器
- 子どもがはじめて描いた絵
あまりにも捨てられないモノが多いときは、感情と結びついているモノが多すぎないか、見直してみましょう。
いつか使うかもしれないという不安
捨てた後に必要になったらどうしようという不安から、思い出の品を手放せないケースもあります。
しかし、実際にはとっておいたモノを使う機会はあまりありません。
- 亡くなった母の着物
- 見返すかもしれないと保存している大量の年賀状
- 自分が子どもの頃の賞状
今使っている、もしくは使う期日が決まっているモノ以外は、使わないかもしれません。
捨てることへの罪悪感
とくに故人のモノを処分するときは、
「捨てると失礼になるのでは?」
と戸惑う人も多いでしょう。
ほかにも手作りのプレゼントも罪悪感が湧いて捨てられない、という人もいます。
このあとに紹介する手順通りに片づけると、罪悪感を減らしながら思い出の品を整理できます。
ぜひお試しください、
思い出の品を片づけるための5つのステップ

片づけは、大切な思い出の品をこまめに見返せるようにするためのプロセスです。
もちろん量が多すぎて管理できないのであれば、一部を手放さなくてはいけません。
しかし「捨てるために片づけるわけではない」ということを念頭に置きましょう。
手順を解説します。
STEP 1: すべてのモノを「見える化」する
最初にすべてのモノを床に出して見える化しましょう。
あまりにモノが多くて、すべて出すスペースがない場合は、引き出し1つ、押入れ一段など、場所を区切りながらでも大丈夫です。
実際の量を目で見て確認すると、あまりに多くてびっくりするかもしれません。
今日片づける区画の分だけも、床に並べましょう。
STEP 2: 3つのカテゴリーに分類
片づける区画のモノを出したら、仕分けをします。
カテゴリーは3つ。
- 絶対残したいもの
- 手放すモノ
- 保留にするモノ
です。
保留にすると決めたモノは、保留ボックスを作り、そこに保管しましょう。
STEP 3: 「使う」「飾る」「しまう」を決める
「手元に残す」と決めたモノを、さらに仕分けます。
- 自分や家族が使う
- リビングや玄関に飾る
- 思い出ボックスを作ってしまう
思い出ボックスは、箱を1つに限定しましょう。
複数の思い出ボックスがあると収納スペースを取ってしまいますし、結局モノが減らないという事態になりかねません。
1つの箱に入りきらない思い出の品は、処分を検討しましょう。
STEP 4: 処分するモノは「ありがとう」と言って手放す
手放すを決めた思い出の品には
「ありがとう」
「このモノがあったおかげで、ステキな思い出を作れました」
と心の中で感謝をしながら手放しましょう。
感謝の気持ちが、モノと感情をうまく切り離してくれます。
STEP 5: 手放した後の「スッキリ感」を味わう
最後に思い切って処分したあとのスッキリ感を思い切り味わいましょう。
「捨てられない」
と思っていたモノでも、捨てられた気持ちよさ。
スッキリした感覚を感じると、「また片づけよう!」と前向きになれます。
モノが多い人こそ、片づけの気持ちよさを味わってください。
どうしても片づけられない思い出の品を保管する2つのテクニック

処分しないと決めた思い出の品を補完するテクニックを2つ紹介します。
モノのままだとかさばってしまうことも多いですよね。
ご紹介する方法は
- デジタル化
- スクラップブックやアルバムを使う
の2つです。
1つずつ解説します。
デジタル化で思い出を保存
デジタルは思い出の品の保存にピッタリです。
とくに、子どもの工作や絵画はデータ化したほうが、劣化させずに保管できます。
- スマホで写真を撮って画像にする
- 文章はスキャンしてPDFにする
など、デジタル化する方法はいろいろあります。
かさばるモノは積極的にデジタル化しましょう。
スクラップブックやアルバムを作る
写真や小さな手紙などは、バラバラのままだとかさばったり、なくしてしまったり、管理が大変です。
手放さないと決めたのであれば、袋に入れっぱなしにするより、スクラップブックやアルバムにまとめましょう。
- 亡くなった祖父母の手紙や写真を1冊にまとめる
- 子どもの成長記録アルバムを作る
スクラップブックやアルバムのいいところは、すぐに見返せること。
思い出の品は見返してこそ価値が出ます。
手元の取っておくと決めたのなら、振り返りやすいように整えましょう。
片づけたい思い出の品は感謝を込めて手放す
思い出の品は、ときどき見返して思い出に浸るために残しておくもの。
管理できる量まで減らして、見やすくすることが大切です。
思い出が強すぎて手放せないときは、業者に頼んで処分してもらうという方法もあります。
モノを通して思い出ともじょうずに付き合っていきたいですね。
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