「片づけをしても、どこに収納したか分からなくなる」
「家のモノを見える化して管理しやすくしたい」
「子どもでも片づけられるようになってほしい」
せっかく片づけをしたなら、モノもきちんと管理したいですよね。
今回は
- 片づけと一緒にできる収納マップについて
- 収納マップのメリットデメリット
- 収納マップの作り方
について解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
片づけながら収納マップで見える化しよう
モノを見える化する方法の1つとして、「収納マップ」という方法があります。
- 収納マップとはなんなのか
- 収納マップのメリット
についてまとめました。
収納マップは家の中の地図
収納マップは、モノの住所が一目でわかる「家の中の地図」です。
「各部屋や収納場所に何があるか」を紙に書いてわかりやすくします。
パッと見て「どこに」「なにが」あるのか、誰でもすぐにわかるようになります。
また、実際に使う場所とモノの置き場の関係性も一目瞭然になります。
段ボールカッターは、玄関でよく使うのに、なぜかベッドルームの引き出しにしまわれているなど、収納の矛盾点に気づきやすくなります。
探し物がなくなる
人が探しモノをしている時間は、1年で80時間とも言われています。
収納マップを活用すれば、家族全員が探しモノの時間を大幅にカットできるので、ストレスが大きく減るでしょう。
浮いた時間で家族や自分の時間を確保できるので、気持ちに余裕をもって生活ができます。
子どもが指示待ちから卒業
収納マップは目で見てすぐにわかるので、小さな子どもでも、すぐにモノを見つけられるようになります。
行動の見通しをつけられるようになるので、子どもの自立心を育むこともできます。
「ママ、ハサミはどこ?」
と聞かれることも減るので、親の負担も軽減できます。
片づけに便利な収納マップのデメリット!こんなことに気をつけて!
メリットの多い収納マップですが、デメリットもあります。
- 収納マップを作るときは少し手間がかかる
- 文字だけだと小さい子どもには伝わらない
1つずつ解説します。
作成するときは少し手間がかかる
片づけをしながら収納マップを作ることが多いですが、手間が増えるので負担に感じる場合もあります。
収納マップが負担で片づけに手をつけられなくなるなら、本末転倒です。
1度マップを作ってしまえば、あとは大きな模様替えをしない限り、ずっと使い続けられます。
マップを作ると決めたら、あとまわしにせず、片づけもマップの作成も同時並行で進めていきましょう。
文字だけだと伝わらない!視覚情報の落とし穴
小さな子どもがいる家庭の場合、収納マップに文字だけ書き込んでも、意味がありません。
オススメは写真です。
片づけ終わった本棚や引き出しの中をカメラでとって、写真をマップに貼ります。
どの位置に何を置けばいいのか、小さい子でもすぐにわかるようになるので、散らかりにくくなります。
大人が作ると、つい文字中心になりがちですが、せっかく全体を見渡しやすいマップですから、写真なども活用しましょう。
片づけがラクになる収納マップの作り方!

では、収納マップの作り方を一緒に見ていきましょう。
収納マップは、次の3つのステップで作っていきます。
- 間取り図をコピーして、家全体の様子を把握する
- 収納の中身をすべて出して、一度リセットする
- 動線を意識しながら、収納の位置を見直す
ひとつずつご紹介します。
1.間取り図をコピーして全体像を把握
まず、家の間取り図をコピーしましょう。
手書きで間取りを書いてもいいですが、間取り図があれば、拡大コピーをして使えます。
目で見て「スペースと配置」の全体がつかめればOKです。
マップの大きさは家庭によって好みが違いますが、A3くらいでも充分です。
2.収納の中身を全出ししてリセット
次に、片づけをします。
たとえば、本棚。
中身を全て出して、必要・不要・迷うモノの3種類に分けます。
必要なモノだけ本棚に戻したら、写真をパシャリ。
収納マップに写真を張り付けます。
迷うモノに仕分けた本は、押し入れなど別の場所に一定期間保管しましょう。
時間が経つと、判断できることが多いです。
迷うモノを置いた場所も、マップに書き込めば忘れません。
3.動線を意識して収納を再配置
片づけと収納マップへの書き込みをしたら、収納全体を見直しましょう。
モノは使う場所の近くにしまわないと、生活がしにくくなったり、散らかりやすくなったりします。
例えば、使い捨てのマスク。
外出時に持っていくのに、リビングに収納していると、マスクを忘れてしまいやすくなります。
「使う場所の近くにしまわれているか」は、全体が見渡せる収納マップだからこそ再確認できます。
片づけで使える!子どものためにやってあげたい3つの見える化

収納マップは、お子さんがいる家庭に、特に有効です。
とくに未就学~小学生の子どもがいる家庭なら、下記のような工夫も加えるとメリットが増えます。
- 色でも仕分けをする
- マグネットを使う
- マップ作りから一緒に行う
くわしく解説します。
色で伝える
写真だけではなく、色も使うとより分かりやすくなります。
- 文房具の置き場所
- 食料を中心に置いてある場所
- 庭仕事の道具をまとめておいてある場所
などを色でわけて、マーカーなどでマップに書き込みます。
写真と色、両方でわかるので、子どもでも迷わずモノを取りに行ったり、片づけたりできるようになります。
マグネットで動くマップをつくる
貼ってはがせるマップは、変化にも柔軟に対応できます。
100円ショップなどに売っているマグネットシートをハサミで切って、動かしやすいようにします。
とくに、よく使うモノやまだベストな収納場所を検討しているモノは、マグネットにしておくといいでしょう。
収納場所を変更したら、マグネットを移動するだけ。
家族で話し合いなら、より良い収納場所を探れます。
マップ作りから一緒に行い「自分ごと」にする
収納マップは、子どもと一緒に作るのがおすすめです。
一緒に作ることで「自分が作ったマップだ」と感じられ、自然とマップを見る習慣がつきます。
マップを「見なくなってしまう・使わなくなってしまう」という失敗を防ぐためにも、子どもを巻き込んでいきましょう。
片づけでモノを見える化したい人からよくいただく質問
収納マップに興味がある人から良くいただく質問をまとめました。
子どもが収納マップを見てくれません…
収納マップは、子どもと一緒に作るのがポイントです。
自分で色を塗ったり、イラストを描いたりすることで
「これは自分が作ったマップだ」
と感じやすくなります。
その結果、自然と収納マップを意識して使うようになる子も多いです。
少し時間はかかりますが、ぜひ親子で一緒に作ってみてください。
賃貸住宅でも収納マップって活用できますか?
賃貸住宅にも収納マップはオススメです。
収納場所とモノの量を見直すきっかけにもなります。
壁に貼るタイプの収納マップなら、画びょうなどを使わずに貼れるので、賃貸のおうちでも安心です。
収納マップとラベリングの違いって?併用できる?
収納マップとラベリングは役割が違います。
収納マップは全体を見渡す「地図」のような役割。
ラベリングは「引き出しやボックスの中身をひと目でわかるようにする」役割です。
2つを併用することで、片づけの効果はぐんとアップします。
片づけと共にモノを見える化すると、家族に心の余裕がうまれる
収納マップは、家族の時間と心に、ゆとりを生み出してくれるツールです。
「見える化」は、ムリなくキレイな家をキープするための準備。
あなたのご家庭にも、「家の中の地図」を取り入れてみませんか?
「そもそも片づけがうまくできない…」という方は、整理収納学園へのご参加もご検討ください。
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