「家をキレイにしようとすると、家族とケンカになってしまう」
「片づけたいだけなのに、意見が合わず、険悪な雰囲気に……」
片づけたくて言った一言で、家族がムッとしたことはありませんか?
家族なのに、ケンカになってしまうと悲しいですよね。
今回は
- 片づけでケンカになってしまう原因
- ケンカにならないためのポイント
などを解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
片づけでケンカが起こる3つの原因

片づけは暮らしに深くかかわる部分なので、家族と意見が合わずに険悪になってしまうパターンはよくあります。
ケンカになってしまいやすい原因を3つ紹介します。
- 価値観の違い
- 家族にとって「片づけ」が面倒なものになっている
- やり方にこだわりすぎている
1つずつ見ていきましょう。
価値観の違い
家族とあなたの片づけに関する価値観が、違っていませんか?
もしかすると、家族は、片づけの必要性を感じていないかもしれません。
あなたにとって「散らかっている」と感じるリビングも、家族にとっては
「モノがだしっぱなしだから、すぐ手に取れて居心地がいい」
と思っていたとしたら……。
家族の意見を聞いたり、様子を見たりして、価値観の違いがないかを考えてみましょう。
家族にとって片づけは「面倒なもの」になっている
家族自身も「散らかっている」と気づいていても面倒くさいという気持ちが勝っているのかもしれません。
また、過去の経験から「片づけ」に対してネガティブな印象を持っている場合もあります。
子どものころから「片づけなさい!」と怒られ続けていると、「片づけ」という言葉を聞いただけで、嫌な気分になってしまう人もいます。
「片づけ」以外の言葉で促す方法は、「伝え方を工夫する」の章でくわしく解説しています。
やり方にこだわりすぎている
「本で読んだから、3日で家のなかをすべて片づけなくては!」
などと、1つのやり方にこだわりすぎていませんか?
片づけは
- 所有しているモノの数
- モノへ思い
- 住んでいる人の性格
などによって、合うやり方があります。
家族の反応を見ながら進めましょう。
家族とケンカせずに片づけを進めるための3つのポイント

ケンカをせずに片づけを進めるためにも、押さえておくべき3つのポイントを知っておきましょう。
ポイントを外さなければ、家族とぶつからずに片づけが進められます。
- 家族のモノは勝手に処分してはいけない
- カンタンな片づけをいっしょにやってみる
- 元の場所に戻しやすい収納やルール作り
1つずつ解説します。
家族のモノは勝手に処分をしてはいけない
大前提として、家族のモノは勝手に処分をしてはいけません。
人は、勝手に自分のモノを捨てられてしまうと
「自分の領域を侵された」
と本能的に怒りが湧いてしまいます。
家族のモノを勝手に捨てたため、半年間、口を聞いてもらえなくなったケースもあります。
どうしても家族のモノが気になるときは、「捨てる」ではなく
「使うモノを選んで」
などと声をかけてみましょう。
カンタンな片づけを一緒にやってみる
「片づけると気持ちがいい」
という感覚を感じてもらうと、片づけたくなる人が多いようです。
たとえば、よく使う場所の一部を、家族と一緒に片づけてみましょう。
最初は文句を言われるかもしれませんが、小さな範囲に限定してモノを整理します。
- 大量の調味料が置きっぱなしにになっている食卓
- 玄関に置きっぱなしになっているチラシ
などを、一緒に片づけ
「キレイになったね」
などと感想を共有してください。
自分の手で気持ちの良い場所を作った、という感覚になり、ほかの場所も片づけたくなります。
元の場所に戻しやすい収納やルール作り
少しずつキレイな場所ができたら、収納やカンタンなルールを作ってみましょう。
収納にラベルを貼り、「使ったモノを元の場所に戻す」というルールを作るだけでもOKです。
家族が散らかさないだけでも
「私ばっかり片づけている」
という辛さから抜け出せ、ケンカが減ります。
細かい収納が苦手な家族なら、
- かごに投げ入れるだけ
- 引き出しに入れるだけ
など、無理なくできる収納を取り入れましょう。
どうしても片づけをしてくれないときの対策3つ

ポイントを抑えて行動しても、家族が片づけをしてくれない……。
そんなときに使える対策を3つ紹介します。
- 自分のモノだけ片づける
- 伝え方を工夫する
- 片づけ後のお楽しみを作る
この3つの対策をすると、片づけでケンカする確率はぐっと減ります
1つずつ確認しましょう!
自分のモノだけ片づける
「でもうちの家族、そもそも話を聞いてくれないんです……。」
もし話すことすら難しいときは、まず自分のモノだけでも片づけましょう。
「目の前の空間」が整うだけで、家の空気は少し変わります。
また、1ヶ所でもキレイな場所ができると
「やっぱり片づいていると気持ちがいいな」
と感じ、片づけはじめる人もあります。
まずは自分のモノの整理から。
1人が整えれば、家族の意識も自然と変わっていきます。
伝え方を工夫する
「片づけて」
「モノが多すぎるから捨てて」
という伝え方だと、本能的に反発してしまう人もいます。
自分が所有しているモノに高い価値を感じ、手放したくないという心理が働いてしまうためです。
そのため
「使うモノだけ選ぼう」
「今、使わないモノは押入れにしまっておこう」
など、「捨てる」以外の言葉で伝えましょう。
片づけが苦手な家族への対応については、こちらの記事でもくわしく解説しています。
片づけ後のお楽しみを作る
片づけ後に小さなお楽しみを作るのもオススメです。
片づけと楽しいことを結びつけると、ケンカどころか、自然と片づけたくなる仕組みが作れます。
- 片づけタイム後に、家族の好きなお菓子でおやつタイム
- 片づけをがんばった日は、家族で外食
など、無理のないごほうびを設定しましょう。
片づけでケンカをしないためにもお互いの価値観を尊重しながら進めよう
片づけでケンカになるときの原因や対処法を解説しました。
どこから手をつけていいかわからないときは
- まずは自分の持ち物を片づけてみる
- 家族のモノには手を出さず、提案してみる
- 楽しみを作って片づけの印象を変える
という順番で試してみてくださいね。
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